目の病気

どんな症状?

充血、目やに、涙が出る、まぶしく感じる、まぶたのはれ、目のかゆみ、異物感。

涙や目やに、目から膿が出る。目頭と鼻の付け根の中間あたりが強く痛む。痛みのある部分の
  皮膚が赤くなり、はれる。


急激に起こる視力低下、視野の中心が見えにくい。

目が痛い、まぶしい、目が赤い、視力低下。

目が乾く、ごろごろする、目がかゆい、目が痛い、目の疲れ。

小さな虫が目の前を飛んでいるように、黒いものが見える。白い壁や空などを見たときに、
  より鮮明に見える。眼球を動かすと、その黒い影も移動する。


突然の眼痛、充血、かすみ、ひどい頭痛、吐き気、おう吐。

目の疲れ、かすみ。電灯を見るとその周囲に虹がかかって見える。

まぶたのはれ、痛み、目やにや涙目。

霧のなかでものを見ているような感じ(霧視)がする。逆光など強い明るさをまぶしく感じる。

赤外線を長時間浴びる職業(溶鉱炉、電気炉、ガラス細工など)に従事する人が感じる
  目のかすみや視力低下。


スキーや雪山登山などのあとに起こる目の強い痛み、まぶしさ、涙目。電気溶接ののちに起こる
  目の強い痛み、まぶしさ、涙目、異物感。


まぶたのしこり、まれに痛み、発赤。

近くはよく見えるが、遠くが見えにくい。

目の疲れ、字がにじんだりダブって見える。

遠くも近くも見えにくい。

近くが見えにくい。

人と色に対する感覚が違う。赤・緑の区別がつきにくい。

視力の低下

正面から視線をあわせると、黒目の位置が眼の中心より外側へずれている。屋外の光など
  普通の明るさがまぶしい。


まぶたやまぶたのまわりのはれ、ただれ、痛み、かゆみ。

正面から視線を合わせると、 片方の目が中心より内側へずれている。


【症状】充血、目やに、涙が出る、まぶしく感じる、まぶたのはれ、目のかゆみ、異物感。

⇒結膜炎
結膜に炎症を起こす病気の総称を結膜炎といいます。
目に異常を感じたら眼科を受診し、原因を明らかにして必要な治療を受けることが大切です。
予防するには、目を触る前後に手を流水で洗う、プールなどに入った後はきれいな水でよく洗眼するなどの注意が必要です。原因に合わせた目薬を使用して治療します。


【症状】涙や目やに、目から膿が出る。目頭と鼻の付け根の中間あたりが強く痛む。痛みのある部分の皮膚が赤くなり、はれる。

⇒涙のう
目頭と鼻の付け根の中間あたりにある涙のうが、細菌感染によって炎症を起こした状態を涙のう炎といいます。
鼻涙管がつまり、涙のうにたまった涙に細菌が繁殖して起ります。鼻の病気や手術のあとによくみられます。原因菌はブドウ球菌や緑膿菌などです。涙のうを洗浄、膿を出し、抗生物質の点眼、内服をします。


【症状】急激に起こる視力低下、視野の中心が見えにくい。

⇒視神経炎・乳頭炎
視神経は網膜からの情報を脳に伝達する役目をもつ器官で、これに炎症が起こったものを視神経炎といいます。
乳頭炎は、眼底にある視神経乳頭にはれがあるもので、小児に比較的多く見られます。
原因はウイルス感染、多発性硬化症、副鼻腔炎、アルコール中毒などがありますが、原因不明の場合も少なくありません。
いずれにせよ、安静を保つと同時に、ステロイド剤を投与する早期の治療が必要です。


【症状】目が痛い、まぶしい、目が赤い、視力低下。

⇒虹彩炎
虹彩はぶどう膜の1つで、瞳孔の大きさを調節する器官で、カメラの絞りに相当するものです。虹彩に炎症が起こったものを虹彩炎といいます。多くの場合、炎症はぶどう膜の1つである毛様体にも及び、虹彩毛様体炎へと進行します。
外傷、ウイルス感染、アレルギーなどが原因として考えられていますが、原因不明の場合も少なくありません。
放置していても自然に治ってしまうものもありますが、重症の場合は失明の危険もあるのですぐに受診をしてください。原因疾患がわかれば、その治療を行います。原因不明の場合は、ステロイド剤など消炎剤を点眼します。


【症状】目が乾く、ごろごろする、目がかゆい、目が痛い、目の疲れ。
⇒ドライアイ(眼球乾燥症)
眼球乾燥症とは、涙の量が減少し、角膜や結膜に障害を起こす病気の総称で、ドライアイともいいます。加齢によるもの、パソコンなどの画面を長時間見つめることによってまばたきの回数が減少した結果起こるもの、アレルギー性結膜炎に伴うものなど、原因はさまざまです。
膠原(こうげん)病のひとつであるシェーグレン症候群(中年女性に多い)、全身の粘膜がおかされるスチーブンス・ジョンソン症候群などの一症状でもあります。
軽度なドライアイでコンタクトレンズを使用している場合は、角膜感染症を起こしやすいので注意が必要です。定期的な目の検査を受けましょう。原因疾患の治療とともに、人工涙液や角膜保護剤の点眼を行います。


【症状】小さな虫が目の前を飛んでいるように、黒いものが見える。白い壁や空などを見たときに、より鮮明に見える。眼球を動かすと、その黒い影も移動する。

⇒飛蚊症
飛蚊症の直接の原因は、眼球内の硝子体に混濁が生じることです。その混濁が網膜に影として映り、小さな虫が目の前を飛んでいるように見えます。
混濁を起こす原因はさまざまです。重大な眼の病気の一症状であることも多いので、早めに眼科を受診することが大切です。
また、病的ではない飛蚊症でも、見えるものの数が増えてきたときには再検査をします。


【症状】突然の眼痛、充血、かすみ、ひどい頭痛、吐き気、おう吐。

⇒閉塞隅角緑内障
角膜と虹彩との境目にある隅角(ぐうかく)が虹彩でふさがれ、房水と呼ばれる目の中を流れる水が目の外へ流れなくなって眼球内に溜まり、目の中の圧力が上昇する病気が閉塞隅角緑内障です。
急性と慢性があり、急性の場合は激しい症状が現れますが、慢性では、はっきりとした症状が現れない場合もあります。
原因はよくわかっていませんが、中年期以降の女性によくみられます。眼圧降下剤などを使い、ただちに眼圧を下げることが重要です。
隅角が開放しているにもかかわらず、 つまり排出に問題はないはずなのに眼圧が正常値よりやや高い開放隅角緑内障という病気もあります。


【症状】目の疲れ、かすみ。電灯を見るとその周囲に虹がかかって見える。

⇒開放隅角緑内障
眼球内には毛様体でつくりだされた房水という水が流れており、隅角(ぐうかく)から眼球の外へ排出されています。毛様体でつくられている房水の量と、角膜と虹彩との境目にある隅角から排出される房水の量はつねに同じで、そのことにより眼圧は一定に保たれていますが、排出が悪化したり、産生が多すぎると、眼圧が高くなります。
開放隅角緑内障は、隅角が開放しているにもかかわらず、つまり排出に問題はないはずなのに、眼圧が正常値よりやや高い疾患です。長い間に視野障害が起き、放置しておくと失明してしまいます。
隅角の組織に障害が起こるためと考えられていますが、詳しい原因はまだ分かっていません。眼圧下降剤の点眼や内服薬で眼圧をコントロールします。
角膜と虹彩との境目にある隅角(ぐうかく)が虹彩でふさがれ、房水と呼ばれる目の中を流れる水が目の外へ流れなくなって眼球内にたまり、目の中の圧力が上昇する閉塞隅角緑内障という病気もあります。


【症状】まぶたのはれ、痛み、目やにや涙目。
⇒ものもらい(麦粒腫)
ものもらいとは、まぶたにある汗腺、脂の分泌腺に細菌が感染し、急性炎症を起こしたものです。
初期には抗生物質の点眼と内服をします。
まぶたのはれと痛みが強いときには眼科でその部分を切開して膿を出します。


【症状】霧のなかでものを見ているような感じ(霧視)がする。逆光など強い明るさをまぶしく感じる。

⇒白内障
白内障とは目のなかにある水晶体が濁る病気の総称です。
生まれつき水晶体が濁っている先天性白内障、加齢による老人性白内障(50歳以上の人に多い)、目の怪我によって発症する外傷性白内障、ステロイド剤などを長く服用した場合に起こる白内障、糖尿病でおこる糖尿病性白内障などがあります。最も多いのは老人性白内障です。
緑内障や網膜剥離(はくり)、糖尿病、ベーチェット病、網膜色素変性症など他の重大な病気が隠れている場合もあるので、症状があれば老化現象と決めつけず、早めに眼科を受診することが大切です。


【症状】赤外線を長時間浴びる職業(溶鉱炉、電気炉、ガラス細工など)に従事する人が感じる目のかすみや視力低下。

⇒赤外線による眼障害
目に見える光線より波長の長い電磁波が赤外線です。赤外線は目の奥に入って水晶体に吸収されます。長時間浴びつづけると白内障を起します。
初期には点眼治療を行いますが、進行を遅らせることはできても、白内障の直接の原因である水晶体の濁りをとることはできません。白内障が進行し視力障害が強くなったら、手術で水晶体を取り出し、水晶体のかわりを果たす眼内レンズを挿入します。


【症状】スキーや雪山登山などのあとに起こる目の強い痛み、まぶしさ、涙目。電気溶接ののちに起こる目の強い痛み、まぶしさ、涙目、異物感。

⇒紫外線による眼障害
目に見える光線より波長の短い電磁波が紫外線です。雪の斜面からの紫外線の反射で、両眼の角膜が障害を起こすことがあり、これを雪目、雪眼炎などといいます。電気溶接の炎でも雪目と同じことが起こり、電気性眼炎といいます。
麻酔薬や角膜保護剤を点眼後、鎮痛剤を内服します。同時に、局所を冷却します。二次感染予防で抗生物質を使用することもあります。10時間〜15時間で回復します。


【症状】まぶたのしこり、まれに痛み、発赤。

⇒霰粒腫
霰粒腫とは、まぶたの裏にできる粟粒から小豆粒大のしこりです。
通常は痛みや皮フの赤みはありません。上まぶたに多く発生します。
急性のものは細菌感染による急性炎症が起こり、痛みや赤みが生じます。しこりを切開し、内容物を出します。
急性のものは、抗生物質の点眼薬や内服薬で炎症をしずめた後、切開します。


【症状】近くはよく見えるが、遠くが見えにくい。
⇒近視
近視は、外からの光が目の中心(網膜黄斑部)で像を結ばず、網膜より前で像を結ぶ状態をいいます。水晶体屈折の増強と眼軸(角膜と網膜の距離)が伸びて長くなることで起こります。


【症状】目の疲れ、字がにじんだりダブって見える。

⇒乱視
乱視は、光の入る方向で屈折が異なり、どこでも像を結べない状態です。角膜のカーブが方向によって違うために起こります。


【症状】遠くも近くも見えにくい。

⇒遠視
遠視は、近くも遠くも網膜に像が結べない状態をいいます。特に近くが見えにくいので目が疲れやすくなります。凸レンズを使うと視力が出ます。


【症状】近くが見えにくい。

⇒老眼
老眼は、遠近を見る時に調節する働きを持つ水晶体が、老化のため調節能力が衰えて生じます。40歳以上の人に起こりやすくなります。

症状に合わせて、視力を矯正したメガネ、コンタクトレンズを使用します。


【症状】人と色に対する感覚が違う。赤・緑の区別がつきにくい。

⇒色覚異常
色覚異常とは、正常者と色に対する感覚が違うものを指します。
ヒトは明度、色相、彩度の3つの要素で色の判断ができますが、このうち色相、彩度の区別がつきにくい状態となります。
網膜の視細胞の赤・緑・青の色を感じる3つの錐体(すいたい)という細胞があり、このうち1つの錐体の働きが弱く、赤か緑に対する感受性の弱いものを色弱といいます。
1つの錐体が欠けていて赤と緑の区別がつきにくいものを色盲、2つ以上の錐体が欠けていて色の感覚がないものを全色盲といいます。
先天的なものと後天的なものがあり、先天的な色覚異常は男性に多く見られます。


【症状】視力の低下

⇒網膜炎(症)
網膜炎は、糖尿病や高血圧などの病気にともなって起こる、目の障害です。
糖尿病に合併して起こる、糖尿病性網膜炎は、糖尿病の重い合併症のひとつです。中途失明の原因のひとつに数えられており、網膜内の毛細血管に血管のこぶが現れ、また出血などを起こします。
高血圧症にともなって起こる、高血圧性網膜炎は、血圧の上昇によって細動脈が狭くなり、次第に硬化して高血圧眼底になります。そのまま血圧上昇が続いて循環が障害されると、出血や血管の浮腫による硬性白斑、血管の閉塞による軟性白斑が発生します。さらには網膜剥離を起こし、失明することもあります。


【症状】正面から視線をあわせると、黒目の位置が眼の中心より外側へずれている。屋外の光など普通の明るさがまぶしい。

⇒外斜視
外斜視は、どの年齢でもみられます。遠くを見ても近くを見ても、常に外斜視の状態になっている恒常的外斜視(こうじょうてきがいしゃし)と、遠くを見たり、特に視点が定まらないぼんやりとした状態のときに外斜視になる、間歇的外斜視(かんけつてきがいしゃし)があります。
恒常的外斜視は生まれつきで、片方の眼が失明している場合、強い視力障害がある場合、脳に障害がある場合などに起きます。間歇的斜視は、両目で正常に見ていることもあるので、治療をすればおおむね経過は良好に過ぎます。


【症状】まぶたやまぶたのまわりのはれ、ただれ、痛み、かゆみ。

⇒眼瞼炎
まぶたや、まつげの生えぎわ、目尻に起こる炎症を眼瞼炎といいます。
顔の表面に常在する菌、おもにブドウ球菌やヘルペスウィルスなどが感染して起こる場合と、化粧品や目薬などにかぶれたり、アレルギー反応を起こす場合があります。
軽い場合は何をしなくても治ることもありますが、場合によっては膿がたまるほど悪化することもあります。
また、まつげのつけ根がただれた場合は、まつげが抜けてしまったり、さかさまつげの原因になることもあります。症状がみられたときに、きちんと眼科で診てもらうことが大切です。


【症状】正面から視線を合わせると、 片方の目が中心より内側へずれている。

⇒内斜視
斜視には生まれつきのもの(先天的)と、何年か経過して起こるもの(後天的)があります。
先天的なもには、生後半年から一年前後に見つかることが多い「調節性内斜視」があります。外で遊んでいるときは眼位は正常で気づかないのですが、家の中に入ると急に内斜視となったり、元の位置に戻りにくくなったりします。眼を動かす筋肉の異常が原因であることが多く、治療は手術が基本です。
後天的なものは、1才以降にあらわれるもので、近くのものをみるときに内斜視になる「調節性内斜視」、脳腫よう、神経などの病気が原因で起こる「非調節性内斜視」、調節性と調節性以外のものがみられる「部分的調節性内斜視」の3つのタイプがあります。
調節性内斜視は、メガネによる矯正が有効で、手術をしなくても改善します。
非調節性内斜視は、軽い場合は二重に見える像を正常に調整する、プリズムメガネというというメガネを使います。プリズムメガネで補えない場合は、 眼を動かす筋肉を調整して、眼の位置を調整します。
部分的調節性内斜視は、まずメガネを使って矯正をおこない、 矯正しきれなかった部分を手術で補います。